初期研修内容

初期研修内容

臨床研修

各診療グループを3ヶ月毎にローテーションし、指導医のもとで研修を行ないます。 また、北海道から千葉県に及ぶ関連施設と連携し、豊富な手術症例(年間8000〜9000手術症例を数えます)を経験することで 外科医として自立するための研修を行います。特に、消化器外科医のプロフェッショナルの養成に力を入れており、 短期間での専門医の育成を行なっています。

1.目標と特徴

本プログラムは外科系ローテーションの一環として、一般外科、消化器外科学を中心に乳腺・甲状腺外科学、移植外科学を研修するための医師を対象とする。
研修内容は一般医として必要不可欠な知識、技術修得するとともに、とりわけ今日求められている人間性豊かな医師の育成を図ることにある。

2.指導医リスト

  1. プログラム責任者
    袴田 健一 教授
  2. 指導責任者
    川崎 仁司 准教授
  3. 指導医リスト
    須貝 道博 准教授
    村田 暁彦 准教授
    豊木 嘉一 講師
    和嶋 直紀 講師
    西   隆 講師
    小山  基 講師
    石戸圭之輔 講師
    工藤 大輔 助教
    坂本 義之 助教
    西村 顕正 助教
    木村 憲史 助教
    諸橋  一 助教
    木村 昭利 助教
    中井  款 助教
    諸橋 聡子 助教
    脇屋 太一 助教
    中山 義人 助教

指導医リスト

3.管理運営体制

科長(教授)を含む消化器外科・乳腺外科・甲状腺外科スタッフ会議及び卒後研修委員会にてプログラムの管理運営にあたる。研修医の評価は各グループの修了時に指導医が行い、選択科目終了時にプログラム責任者が評価する。

4.定員

1・2年目合計8名(各指導責任者が1対1 で指導にあたるため)。

5.研修カリキュラム

  1. 期間割と研修医配置予定

    当科における研修期間において1~2ヵ月毎に肝胆膵・下部消化管・上部消化管グループ・乳腺・甲状腺グループをローテートする。希望する研修期間・分野に応じたローテーションを立てることを原則とする。基本的には病棟での臨床修練であるが、随時外来における研修も行なう。

  2. 経験すべき疾患

    • A. 項目(レポート作成が必要な疾患):胃癌、消化性潰瘍
    • B. 項目(1例以上受け持つべき疾患):イレウス、急性虫垂炎、痔瘻・痔核、胆石、胆嚢炎、肝硬変・肝癌、腹膜炎、急性腹症、ヘルニアなど(糖尿病、高血圧などの合併疾患を併せ持つ例が多くなっているため、A項目に該当する合併疾患があれば、その都度レポートを作成しておく)
  3. 経験すべき診察法、検査、手技などについては下記SBOsのなかで、該当するものを整理しておく。

  4. 研修内容と到達目標

    症例を受持ち、以下の1~4の4期間において一般目標(General Instructional Objective : GIO) と行動目標(Specific Behavioral Objectives : SBOs)について研修する。

    1)患者の入院から手術計画を立てるまでの期間をとおして

    GIO-1
    患者の情報を収集整理し、評価と対策を行ないながら、治療計画を立てる一連の過程を理解する。
    SBOs
    1. 患者、その家族と良好な人間関係を保ちながら病歴を聴取しPOS方式で記録出来る。
    2. 全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記録することが出来る頭頸部(リンパ節、甲状腺などを含む)胸部(乳腺を含む)腹部(直腸診を含む)
    3. 患者の疾患を理解し、どのような治療が必要かを述べることが出来る
    4. 患者の一般状態を評価し、患者独自の問題点とその対策を述べることが出来る
    5. 手術の前に必要な一般検査の結果を解釈し、対策を立てることが出来る(末梢血液検査、生化学検査、尿・便検査、動脈血ガス分析、免疫血清学的検査、心電図、呼吸機能検査、胸部・腹部単純X線など)
    6. 異常な情報について指導医、専門医にコンサルテーション出来る
    7. 同僚、後輩(実習学生)に教育的指導(屋根瓦式指導)が出来る
    8. 疾患に特異的な検査を指示(実施)し所見を記録出来る(造影検査、超音波検査、CT、MRIなど)
    9. 受け持ち患者の病歴・所見を簡潔にプレゼンテーション出来る
    10. 採血法(静脈、動脈)を実施出来る
    11. 注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴用の血管確保)を実施出来る
    12. 中心静脈の確保の方法を説明(実施)出来る(局所麻酔法を含める)
    13. 術前補液、中心静脈栄養法を理解し指示することが出来る
    14. 術前処置の必要性を理解し説明することが出来る
    15. 保険制度や医療経済も考慮した治療計画を述べる(立てる)事が出来る

    2)手術(入室から病棟に帰るまで)をとおして

    GIO-2
    手術における消毒操作、局所解剖や科学的根拠に基づいた手術技を理解する。
    SBOs
    1. 主治医とともに患者を安全に手術室に搬送出来る
    2. 手術大位のとりかたを述べることが出来る
    3. 手術に必要な特殊機器について説明出来る
    4. 予防的抗生剤の選択と使用時期を指示出来る
    5. 胃管、膀胱留意カテーテルなどの必要性と方法について説明(実施)出来る
    6. 外科の手洗いを行い、清潔な操作でガウン・手袋を身に着けることが出来る
    7. 術野の消毒を行なうことが出来る
    8. 術野のドレーピングの実際を述べる(実施する)ことが出来る
    9. 皮膚切開、その止血(用手的、電気メス)を行なう事が出来る
    10. 汚染創の外科的処置について説明出来る
    11. 開腹に必要な解剖を説明できる
    12. 脈管の結紮・切離法を説明できる(行なうこと)が出来る
    13. 局所解剖・臓器の整理機能の点から各々の手術操作を説明出来る
    14. 術野を展開するために助手として協力出来る
    15. 述野の洗浄・ドレーン留意の原則を説明出来る
    16. 閉腹に必要な解剖と手技について述べることが出来る
    17. 皮膚縫合を行なうことが出来る
    18. 主治医とともに安全に病棟まで搬送出来る3)術後早期において
    GIO-3
    術後管理法、手術記録の記載法、術後合併症について理解する。
    SBOs
    1. 主治医とともに術後輸血、抗生剤、鎮痛剤などの投与法を理解し指示することが出来る
    2. 術後vital sign を評価し主治医・指導医にコンサルテーションが出来る
    3. 主治医とともに手術所見を記録することが出来る
    4. 術後の血液検査・画像所見を評価し、それらの所見や術後経過をPOS方式で記録することが出来る
    5. 術後の創処置(消毒・ドレッシング・抜糸など)を行なうことが出来る
    6. ドレーン排液の性状や量の異常を解釈し主治医・指導医にコンサルテーション出来る
    7. 胃管、膀胱留意カテーテル、ドレーン管理と抜去の時期について説明出来る
    8. ベッド上の体位変換、喀痰排出、離床を主治医とともに介助出来る
    9. 術後合併症とその治療法について述べることが出来る
    10. 術後経口摂取時期について述べることが出来る4)退院にむけて
    GIO-4
    患者背景を考慮follow upを含めた退院計画をたてる一連の過程を理解する。
    SBOs
    1. 退院を前に起こりうる合併症について注意を払うことが出来る
    2. 退院時期について説明することが出来る
    3. QOLを考慮に入れた外来での治療計画を述べることが出来る
    4. 薬物療法の必要性と投与方法、副作用などについて説明出来
    5. 主治医とともに手術報告書、診断書、証明書、医療情報提供書を作成し管理することが出来る
    6. 主治医とともに退院時summary(follow up計画を含め)を作成し管理出来る

6.研修医の勤務時間

原則として午前8時30分より午後5時15分までとする。

7.週間スケジュール

初期研修内容

  1. POC:pre/postoperative conference、CC:clinical conference
  2. 抄読会(研修医・医員担当)、CC(スタッフ担当)、大学院発表(大学院生)を交替で行なう。
  3. 随時、学会報告、学会予行を行なう。
  4. 大学院生を主体に研究中のテーマについて発表・ディスカッションを行なう。
  5. この他にM&M(死亡例・合併症症例検討会)(1回/2ヵ月)、卒後研修検討会(1回/3ヶ月)、シンポジウム形式の抄読会(2回/年)、外科的手技検討会(1回/年)を行なう。